最近、地上波で放送される映画の本数が減っているように感じたので、「放送カレンダー」に掲載している放送本数を基に「地上波映画の推移」を調べてみました。
図1は放送本数のデータをそのまま、図2は年別平均を出してグラフにしたものですが、こうしてみると実際に減っているのがよくわかります。
図2によると、2001年のピーク時に平均で86.4本あったものが2009年(11月末現在)には47.5本にまで減少。 これはTBSや映画放送に積極的だったテレビ東京が深夜から撤退したことや、最大で3つあった日本テレビの深夜番組が1つになったことなど、深夜放送の減少が大きな原因と言えるでしょう。
また、ゴールデンタイムの映画枠は2時間ドラマやバラエティ特番などを放送するようになったので、こちらも減っているだろうと思ったら意外と減少幅は小さく、ここ数年はほぼ横ばいとなっています。
一方、地上波以外はどのような傾向にあるのか、とも思ったので、同じように調べてみました。
図3はBSデジタルとWOWOW初放送のデータをそのままグラフにしたものです。 年や月によってかなりバラつきがありますが、WOWOW初放送は微増でBSデジタルは減少傾向のようです。
WOWOWの初放送で極端に減っているのはテニスのグランドスラムがある月で、それ以外の月は安定して50本程度放送していることがわかります。
地上波映画のその後の推移
放送本数の統計はその後も取り続けるので結果を随時掲載する予定。